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10年経って今はじまる

  • サクライユウコ
  • 2017年11月8日
  • 読了時間: 5分

流行りをつかまえるのが苦手だ。

その”時代を代表する”というやつが苦手だ。

その先入観からか遠ざけてしまい、

10年経ってうっかりどっかりはまったりする。

音楽はもちろん、文章作品やアニメ・コミック・ゲーム、

テレビバラエティ、俳優・女優、ドラマの脚本家さんに至るまで、

有名作を通っていないことが多いのだ。(大変にお恥ずかしい)

10年ほど経って、

少し落ち着いた頃にふとしたきっかけで出会ったり、

私の数少ない”好き”のなかから派生して

名前だけ知っている存在に静かに手を伸ばしてみたり、

そうしてやっと自分の気持ちだけで安心して受け取ることができる。

そんなわけだから

周りの人と「わたしの”新たな”発見」について話をすることができない。

当然だ。

一昔前に流行ったものを今更きらきらと目を輝かせて話されても、だ。

さらに申し訳ないことに、

当時「これいいよ」と薦めてくれた人に対して

「あのね。。。」とその作品がいかに素晴らしいかを説いてしまう。

そして、盛大に呆れさせてしまう。

(これを何度かやってしまったリーダーに対し、反省を込め、

「彼が言うことならば、」となるべく素直に手に取るようにしている。

それにしても彼は本当にいろんなことを知っている。

あの人は私の倍、1日が48時間あるに違いない。)

というわけで、リーダーから薦められたものの中に

『涼宮ハルヒの憂鬱』がある。

『涼宮ハルヒの憂鬱』から始まるこのシリーズは、

2003年から刊行されている超有名ライトノベルで

今更説明も何もないのだけれど、

タイムリープ系作品を好むリーダーに薦められ、

6作目くらいまでは自分で追いかけていた。

作品の内容、キャラクター、イラスト、どれもが好みで

主人公のキョンがハルヒに振り回されている姿が愛らしくてたまらなかった。

2006年にアニメ化されたことなどつゆ知らず

(なんせテレビのないバンドバイトバイトの生活だったのだ)

引き続き話題になっていることだけはなんとなく知りながら

アニメをすっとばしてきてしまった。

原作の勢いをアニメこそがさらに加速させたことも知らずに。

2006年のアニメ化から11年、

実際にアニメを見ることができたのは今年の春。

きっかけは、声優・杉田智和さんだ。

これまでナレーションを聞いて俳優・女優がわかることはあっても、

「声優」が誰か、と考えたことがなかった。

今思えば『アッコにおまかせ!』がかかっていると、

ナレーションを聞いて「あ、ゾロの声の人だな」と

(今や大好きな!)中井和哉さんがわかるくらいで

具体的に”声優さんが誰か”を気にするようになったのは、

アニメ『図書館戦争』を見た2014年からだ。

前野智昭さんや石田彰さんの声を覚え、

大学時代唯一見ていた『とらドラ!』の声優さんは誰だったのか調べ、

沢城みゆきさんの声を聞き、バラエティ番組のナレーション欄をチェックし、

リアルタイムで『暗殺教室』の2期(2016年)を見る頃には、

すっかりキャスト欄を見るのが楽しみになっていた。

そこで次に手に取ったのが『銀魂』で、主人公がしゃべりだしたとき

「あ、烏間先生だ」と思ったのだった。

今現在どハマり中のため、『銀魂』については割愛するが、

『銀魂』を見始め、すっかり杉田さんのファンになってしまった私は

杉田さんの出演作を追いかけ始めた。

それが多いのなんのって!

過去の代表的な主演作だけでも多いのに、

今年放送のアニメだけでも15作品以上に出演。

人気者すぎる声優さんなんだ・・・と今更ながら無知を知る。

と言う経緯で、

『銀魂』坂田銀時役と並ぶ2006年の代表作、

『涼宮ハルヒの憂鬱』キョン役を知り、

懐かしさと期待を込めて、アニメを見始めた。

私は、メディアミックスされた作品について

(小説なら)コミック化、アニメ化、実写化と続く作品だと

手に取る順番としては、ほとんどが映像から原作を遡るもので、

『図書館戦争』にしても『暗殺教室』にしても『銀魂』にしても

コミック・アニメから入って原作の小説・コミックに遡っている。

(そこから実写化作品を見るので、思うところはいろいろある。)

時間や描写、手法の関係上、それぞれを「別の作品」として捉えようとは

心に決めている。捉えようと頑張っている。

けれど、

『涼宮ハルヒの憂鬱』(谷川流)と『サクラダリセット』(河野裕)だけは

原作小説から入っているので、そのぶん強い思い入れがある。

私は「嫌だなと思ったら手放す」ことを自分にゆるしているので

後者については残念ながら(アニメ以外)ほとんど受け入れていないが、

アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』は本当におもしろかった。

世界も、登場人物も、違わずそこにあった。

そこからは、杉田さんの出演作を少しずつ追っている。

『創聖のアクエリオン』『俺たちゃ妖怪人間』『DIVE!!』『暗殺教室』

『おそ松さん』『妖怪アパートの幽雅な日常』『クラシカロイド』

『アホガール』『3月のライオン』・・・やっとここまで見ることができて、

今度は杉田さんと仲良しな声優さんにも興味が湧いて、

最近は中村悠一さんの出演作も興味が出たりしている。

そして、杉田さん自身の、中身にも。

杉田さんはTwitterだって相当なフォロワー数で、ファンも多い。

明るくて、下ネタも多くて、ふざけてて、楽しい印象の人だし、

ツイートの内容も好きなゲームやアニメについてが圧倒的に多いが、

そんな中で共演者や作品について言葉少なに語ることがある。

こうやっていろんな面を見ていると、

芯の部分は冷静で、真面目で、考えて考えて想ってを繰り返して

自分より作品を大切にする人なのかもしれないな、と感じる。

この人も、”やりたいやりたい”を形にする人だろうな、と思う。

さて、自分はどうだろう?

10年経ってやっと手にすることが出来たものと、

自分の距離について考える。

新しい世界は私にとって、一見”ガラじゃない”ものが多い。

でもよくよく見てみれば、形は違えど色や音は今まで通り

好きの基準は変わらないように思う。

「傍観者」から「当事者」になるのは、周りの世界を認めるところから。

誰かを通して広がり始める世界を、自分を通して見てみる。

重なる部分も反発する部分もあるのは当然。

できる限り、空白を少なくしてみたい。

10年経ってしるかつての流行りは、今リアルタイムを追う動力になる。

次回は、1番最初の、ヒーローの音楽について。

では、また。

『10年経って今始まる』涼宮ハルヒとキョン(声優・杉田智和)について


 
 
 

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