空き瓶とビー玉の、わくわくを生む関係性
- サクライユウコ
- 2018年8月14日
- 読了時間: 5分
北海道の夏は短い。
とっても短い。
春はほとんど冬だ。
桜を眺めながら外でジンギスカンができるのは
GWの1週間後くらいからだ。
それでも寒さと戦いながらやるのだ。
秋もほとんど冬だ。
秋ナスや旬のサンマを網で焼いて、
醤油をたらして楽しむ。
それだって、もう寒さと戦いながらやるのだ。
でも、北海道の人は外で焼き肉するのが好きだと思う。
どうだろう?
私が産まれる前までは、家族でキャンプに行ったことも
あったんだろうと思うけれど、
(4人用の古いテントが家にあったので)
私がキャンプに耐えうる年齢になったころには
すでに父は病気がちでそれどころではなく、
私は家族でキャンプに行ったことは一度もなかった。
庭にテントをたてて寝かせてもらったことが一度だけあるが
それだけでも特別で嬉しかったな。
家の駐車場で焼き肉をする家は多く、
町内でもよくその光景は見られた。
うちにも折りたたみのテーブルやパラソルがあって
大人になってからも使った記憶がある。
実家の処分とともに破棄してしまったと思うが
随分お世話になった。
まともにキャンプに行ったのは大学に入ってからで
それでも廃バスや倉庫で就寝、というスタイル。
テントを張るのはRISING SUN ROCK FES.くらいだったため、
いつまでたっても慣れず、
3年のときからはRSRからも離れてしまったので
まるっきりテントやキャンプは縁遠い存在になってしまった。
それでも外で焼き肉をしたりすることは
比較的ずっと途切れずやっていて
冬の鍋パーティと変わらない手軽さで
身近なものだった。
だから、炭を熾すことだけはそれなりにうまくなっていった。
バーベキューコンロの炭から立ち上がる炎や
真っ赤に染まった炭は
見ていて飽きない。
キャンプファイアーじゃなくても
無音と静寂の間くらいまでは
耳と心を休ませてくれる。
その点ガス火だとうるさくて
時間帯的に昼間が合うなぁと思う。
やはり朝と夜は炭火や焚火がいい。
結婚してからやっと、夫の友人グループにまぜてもらい
RSR参加を再開して、
テントを張ったり、外で焼き肉をしたり、寝袋で就寝など
キャンプっぽいキャンプを楽しみ始めた。
同時に車中泊をしながら長距離ドライブをして道内をまわる、
ということをやり始めたので
便利問題と荷物問題に直面したのである。
キャンプはハマると葛藤が生まれる。
1回やるごとに反省点が山のように出てくるのだ。
それは道具選びに関することや、
時間や買い物の手順、忘れ物、不用品などにおいて
多種多様に。
もちろんキャンプ場にもよるし、
テントを張る場所にもよる。
RSRに行くなら荷物はまた変わるし
車中泊旅行ならなお変わる。
3年くらい前から夫が「キャンプ王になる!」と言い出したので
誕生日にキャンプ用品をいただいたり自分たちでいろいろと買い足した。
買ってよかった箱型のカートは、RSRではなくてはならないものだし
(先日の運動会シーズン、小学校でこれをたくさん見かけたらしい。
運動会でも使うのか!と思ったが、確かに便利だ。)
サーモスのサーモタンブラー(蓋付き)があれば、
ロングドライブや車中泊でも冷たいものが冷たいままだし
RSRでは明け方のコーヒーがおいしい。
更にいうとRSRでは焼酎のお湯割りをこれで持ち歩いたりもした。
あったまるし、冷めにくいしでとっても便利。
ランタンはもっといいものにすればよかったと後悔があるし
そのあたりからはまっているスモークも、
いろいろ買って試したがまだ道具にも具材にも改善の余地がある。
正直言って椅子は買い換えたいし(重くてかなわない)、
カーシェードはいつまでたっても
価格とタイミングの折り合いがつかない。
バーベキューコンロには満足しているが、
もう少し手軽に出来るサイズのものも欲しい。
そしていい加減テントを買い替えなければならない。
昨年のRSRでは雨で大変だったので、
長靴や雨具についても考えている。
テント以外の場所での食事についても改善の余地がある。
何年も参加していて毎年同じ反省をするのはもういやだ。
荷物を厳選し、軽量化する努力が必要だ。
それにしてもキャンプは楽しい。
普段生活している夜の音とは全く違うし、
光もかなり抑えられているし、
本当に快適。
正直に言って虫が苦手なので、
その点に関して我慢を強いられてはいるが
川なら川の、湖畔なら湖畔の、海なら海の、
水の音や気配が心地良い。
RSRではテントで寝転んでいても音楽が聞こえてきて
音楽を楽しむ人の興奮が伝わってきて
テンションが大いに上がる。わくわくが止まらない。
キツイこともたくさんあるけど、
なんだかんだやっぱりやめられない。
今年のRSRはいつも一緒に呑んだくれてくれる友人が
外国へ出張中なので不参加だ。
カップルで参加していた2人も、結婚を機に今年は2人で参加するとのことで
メンバーが半分になってしまい、
私たち夫婦以外の二人は“アグレッシブに見続ける派”なので
私たちはどうしたらよいものか。
まぁ今年も変わらず飲んで、
爪の先まで音楽に満たされて、
帰ってくるだろう。
そして今年こそ、たくさんキャンプに行きたい。
ところで、“キャンプ王”って、何ですか?
次回は、「“おもしろき ことのなき世を” 志を高く生きた人 をただ見つめていたこと」について。
では、また。
ちなみに、今年は雨でテントが浸水し、やむなく車中泊。
ホタテやあさりの炭火焼きは美味しかったし、
アヒージョも大成功だった。作っていったピクルスもよかった。
それはともかく、1日目も2日目も、例年にないくらいライブを見て
音楽とお酒(と雨)に浸かりきったRSRでした。
また来年。
『空き瓶とビー玉の、わくわくを生む関係性』キャンプについて
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