とびきりの夢をみるには
- サクライユウコ
- 2018年7月10日
- 読了時間: 3分
人の眠りには何が必要か?
真っ暗じゃないと眠れない人、
豆電球がついていないと眠れない人。
寝室のドアを開けておかないと眠れない人、
ドアは閉まっていないと眠れない人。
枕が変わると眠れない人もいる。
バスの揺れ方にあわせて舟をこぐ人もいる。
ライブハウスの轟音のなかで立ったまま眠り落ちる人もいる。
最近異常に寝つきが悪い。
高校の頃は授業中の居眠りが激しくて
「後ろから見ると首がない人に見える」と
よく言われていた。
教卓の真ん前の席で寝ていて、
反射で紙パックのジュースをはじいてしまい
こぼれたジュースで大惨事になったこともあった。
それが今や。
ネットカフェで仮眠しようにも、
おもしろいコミックを手に取ってしまい眠りは後回し。
だって眠れないんだもの。
眠くてベッドに入っても、結局寝付けなくて
後から来る夫に追い越される。
普段から夫の寝つきが良すぎるので、
家では静かに途方にくれている。気づいたら2時、3時。
これではいけない。
眠るには条件が必要だ。
その必需品が、タオルケットなのだ。
枕が変わっても眠れる。なくても眠れる。
寝落ちるときはバスでもライブハウスでもどこでもいっしょ。
気持ちいいから眠るのだ。揺れ方も、音の波も。
野外音楽フェスでも何度も落ちそうになったことがある。
だが、普段はもちろんのこと
キャンプや車中泊でもタオルケットがないと
寝袋で寝られない。
普段使っている毛布やコットンケットだけでは安心できないのだ。
(先日、自宅のベッドでもタオルケットがないと
寝入るのに3時間かかった)
私は幼いころからずっと、タオルケットが大好きだったらしい。
2歳くらいまで、段ボールのなかに入るのが好きだった私は(変ですか、そうですか)
そのなかにまでタオルケットを持ち込み、
くるまって遊んでいたそうだ。
洗濯するのに取られてしまうととたんに不機嫌になる。
不安定になるさまはまるでライナスのようだ。
ライナスの毛布というのは有名な話で”安心毛布”の代名詞だ。
はずかしい話、私の”初めての執着”の話だ。
今は”ブランケット症候群”というらしい。
調べてみて「え?病気なの?」と思ったが、
”いつまで”かには辞めなければならないことらしい。
知ったことか。
モノに対する執着心は薄い(はずな)ので、
(思い出、よりも機能のほうにこだわりが強い)
どんなものでもいいけれど、
タオルケットは触れるだけで安心できる。
最近はこれにアイマスクがあるとよく眠れる。
というかよく眠らないと翌日がきついお年頃になってきた。
大学時代はあんなに起きていられたのに、
ここのところ睡眠が欠かせない。
なのに眠れないからつらいのだ。
「ぶっ倒れるまで眠らないの、だって、もったいないから。」
とか、若いころにしか出来ないことだからね!
まとまらないのもご愛嬌。
失礼。
次回は、「隠したいものを隠し、隠すべきを歌う、美しい日本語詞」について。
では、また。
『とびきりの夢をみるには』タオルケットのさらさらのぬくもりについて
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